着物の話

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着物の話
振袖は呪いの道具


奈良時代の貴婦人の正装に「領巾(ひれ)」と呼ばれた薄くて長い布がありました。これは天女の羽衣の物語にありました、あの隠されてしまった羽衣にみられる、肩から両腕にかけるものですが、もともとは神に奉仕する時にのみ用いられていたものだそうです。

昔の女性は、これを振って神の魂を奮い立たせ、神を呼び寄せようとしたのです。つまり「領巾(ひれ)」は呪いの道具で、その呪いの儀式は「魂振り(たまふり)」と呼ばれていました。

たま‐ふり【魂振り】大辞泉には

1活力を失った魂を再生すること。広義には、鎮魂(たましずめ)を含めていう。
2 鎮魂(たましずめ)の祭のこと。


神社で柏手を打つのも、鈴を振るのも、神輿(みこし)を揺さぶるのも、空気を振るわせることによって心霊を鼓舞しようとするもので、いずれも「魂振り(たまふり)」の儀式のひとつだそうです。



やがて、この「魂振り」は、神に対してだけでなく、人に対しても行なわれるようになり「万葉集」には、恋人に向けて袖を振る歌が多く残されています。

領巾(ひれ)振・る 大辞泉

領巾を振る。女性が人を招いたり別れを惜しんだりするようすの形容。

「見渡せば近き里廻(さとみ)をたもとほり今そ我が来る―・りし野に」〈万・一二四三〉


恋心から、相手の魂を引き寄せるおまじないが袖を振ることだったわけです。
現代も若い女性が夢中になるいろんなおまじないも、昔からつづくの恋ごころゆえということですか


効果を高めるために、袖はだんだん長くなっていきました。それが、「振袖」です。
ビックリですね。おまじないの最強進化系があの「成人式に着る振袖」です。


「振袖」が晴れ着として広まったのは江戸時代に入ってからです。特に良家の娘さんは袖の長い着物を着ていたようです。

 また振袖にはもうひとつ「長い袖で厄を振り払う」という意味もあります。特に19歳は女性の厄年。さまざまな災難や病気などから身を守るため、長い袂で厄を払いたまえと、神仏に参拝したことが振袖の始まりです。


この習慣が現在の成人式に繋がっています。成人した娘さんたちはこのことを知って「振袖」を着ていたのでしょうか。

じつはこのようにおまじない・・「呪」をかけることはごく日常的にもつかわれているそうです。
日本人が「いってらっしゃい」と手を振るようになったのは、別れの挨拶ではなく、もともとは「振魂り」の意味合いから行なわれていたのだそうです。


昔の人は旅立つ人に手や袖を振ることで心霊を招き寄せ、その心霊の加護によって安全な旅ができるように祈っていました。そして、それが今も残っている「いってらっしゃい」と手を振るのは、「袖を振る」ということです。

また「呪い」という切り口で専門誌『幽』15号(平成23年8月発行)の加門七海さんの連載「お呪い日和」の中で語られていたことですが・・・

実は、この言霊を用いたマジナイを我々は日常的に行っている。
その典型のひとつが「いってらっしゃい」だ。
「いってこい」「いってきなさい」も同様で、これは「行って、(帰って)来い」という意味になる。つまり、「いってらっしゃい」は、目的地に行ったのち、無事に帰ってこいという、半ば命令的な意味を含んだ引き戻しの呪言なのである。

実際に暗示やメンタルマネージメントでも、言葉にしたり、書いたりすることはアカデミニズムの中でも認められている目標達成に効果的です。

これを読んで、井沢元彦氏「言霊の国」をおもいだしました。

言霊のタマは魂のこと。魂は浮遊するものであるから、言葉は単なる音というだけでなく
パワーをもっているという日本人のメンタリティを解説した良書です。

古くは、『万葉集』で山上憶良が、大和の国は「言霊の幸(さき)はふ国」とあります。
いわゆる言葉に宿った魂が幸いをもたらす、と。

同じく『万葉集』 柿本人麻呂の返歌に

磯城島の 大和の国は 言霊の助くる国ぞ 真幸くありこそ

声に出した言葉が現実に影響を与えると考えられた日本人のメンタリティを喝破していました。

昨今の失言をくりかえす 閣僚やお偉いさんはこの言霊のパワーを知ってか知らずか・・・

日本人はやはりメンタリティのなかに言霊がしみついているのでこれだけ問題になるんだと
思う・・・それでも繰り返す先生達はよほど・・・なのかそれとも確信犯的使いかたなのか・・

若い女性の振袖の話から閣僚の失言まで脱線してしまいました・・・

おそるべし 日本人の言霊 言葉の「呪」ってとこですか・・・



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